マネジメントしない上司の下で働くのは大変です。マネジメントしない上司には2つのタイプがあります。マネジメントを監視と考えている上司と、そもそもマネジメントを重視していない上司です。
マネジメントをしない上司は、プレイングマネージャーとして自分の成果を上げることを重視しています。優秀と言われた営業マン時代の過去の功績から脱却できない人がプレイングマネージャー止まりの管理職になるので注意が必要です。
マネジメントをしない上司はプレイングマネージャー
- マネジメントを監視と考えている
- マネジメントを重視していない
マネジメントしない上司は管理職がプレイヤーの延長ではないと知る

マネジメントしない上司は、管理職を営業マンの延長で考えています。営業マンとして優秀だった人が管理職になると、マネジメントしない上司になる可能性が高いとも言えるでしょう。
優秀な営業マンとして華やかな功績を上げた人は視点を変える意識が必要です。あなたが優秀な管理職になることよりも、あなたの部下が当時のあなたのように華やかな功績を上げられるようサポートをする意識を持ちましょう。
功績を上げる部下が増えれば増えるほど、チームとしての功績が上がります。あなたは優秀な部下を育てれば育てるだけ評価されるのです。
マネジメントしない上司は監視ではなく管理を覚える

一匹狼がかっこいいと思うのは、営業マン時代だけだと考えましょう。管理職になっても一匹狼でいることは、組織を動かす力を持っているとは言えません。斜に構えることで自己陶酔しているのであれば注意が必要です。
営業マン時代にいい上司に巡り合えた人は、知らないうちにマネジメントの基礎を叩きこまれています。プレイヤーとして優秀なだけではいい上司とは言えません。いい上司は、常に視点を高く持ち、先を見据えた行動をしています。一喜一憂することなく、大きな夢を部下と共有することでチームとして成果を上げる方法を知っているのです。
気の小さい上司ほどマネジメントをするように指示すると、営業マンがサボらないように監視をしようとします。マネジメントは監視ではなく管理であることを知らないのです。
管理をするとは、1から10まで行動を監視することではなく、大枠を決めたら見守ることです。部下が成果を上げるのを待つ時間も必要です。部下が進むべき道から外れたときに正しい方向に導くぐらいの気持ちを持つとうまくいくようになるでしょう。
マネジメントしない上司は主役を譲る後継者を育てる意識を持つ

マネジメントしない上司は、いつまでも自分がプレイヤーで一番であることを重視します。営業マン時代と同じように個人の成果を上げることを重視するため、なかなか後継者を育てることができません。
管理職は個人の成果よりもチームとして成果を出すことが重要です。あなたが優秀なプレイヤーであったとしても、部下の特性を見抜き、部下が活躍できる場所を用意することを意識しましょう。
あなたの後継者候補何人いる?
あなたの部下に、後継者候補が何人かいるのであれば強い組織と言えるでしょう。逆に、あなたの部下に後継者が一人もいないのであれば、あなたは部下をきちんと見れていないと考えましょう。
プレイヤーとしてあなたが一番であり続けることを重視する限り、あなたの後継者を育てることはできません。あなたのノウハウを伝授し、次の管理職候補を育てることが重要です。
あなたの部下が育てば、あなたの居場所はなくなるでしょう。部下が育ちあなたの居場所がなくなれば、あなたは一段上のステージに昇進することができるようになります。
マネジメントしない上司では長期的に成果を出すことは難しい

任される組織が大きくなればなるほど、マネジメントしない上司では成果を出すことが難しくなります。組織が大きくなれば、プレイヤーとして一人でできることは小さくなります。
小さな組織であなたの力の影響力が大きかったとしても、昇進していけばいくほど、個人の成果でどうにかできる規模ではなくなるのです。
マネジメントしない上司を脱却するためには大きな目標を持つ
例えば、1000億企業になればあなた個人がどれだけ優秀な営業マンだったとしても、一人で500億円の売上を作ることは難しいでしょう。
ただし、あなたがマネジメントをすることができれば、あなたは500億円の売上を持つ組織を任されることがあるのです。重要なのは任された500億円のゴールをどのように達成するかであって、500億円を一人で売り上げることではないのです。
マネジメントをしない上司から成果を上げる上司を目指す

マネジメントしない上司からの脱却は昇進には不可欠です。マネジメントしない上司は、プレイングマネージャー止まりになると覚えておきましょう。
組織の規模が大企業でも中小企業でも、管理職になるには努力が必要です。そして、管理職はゴールではなく中間地点です。管理職になってあぐらをかいていれば、管理職として評価をされることはありません。
管理職は組織の幹部のビギナーにすぎません。昇進を狙うのであれば、マネジメントを覚えておくことが重要です。