グローバルスタンダード。ビジネスパーソンなら一度は耳にしたことがある言葉だろう。今回は、グローバルスタンダードの仕事をするための5つのポイントを紹介する。
日系企業で国内営業をしている営業マンでも、グローバルスタンダードを意識して仕事の質を上げておくことは重要だ。まずは、グローバルスタンダードとは何かを簡単に説明し、業界問わず通用する5つのポイントを紹介していこう。
グローバルスタンダードとは

グローバルスタンダードとは、世界標準と訳されている。国際標準から派生した和製英語だ。グローバルスタンダードと言っても明確な規格があるわけではない。
グローバルスタンダードは世界ではなくアメリカ基準?
世界標準と言っても、グローバルスタンダードのグローバルはアメリカを指していることが多い。グローバルスタンダードを意識して、年功序列から成果主義への変更、公用語を英語にするなどの取り組みをしている企業もあるが、日系企業の成果主義は途上の取り組みであることが多いので注意が必要だ。グローバルスタンダードの成果主義の会社と思って入社したら、実は終身雇用制度をやめただけの年功序列が色濃く残る会社の場合もある。
グローバルスタンダードな仕事をする5つのポイント
- 自由には責任が伴うことを知る
- 時間内に最高の成果を出す意識を持つ
- 1つの専門を持ってから幅を拡げる
- 仕事は自己実現の近道だと知る
- 基本に忠実であること
グローバルスタンダードの仕事をするための5つのポイントを押さえておこう。5つのポイントを意識して行動するだけで、あなたの仕事運びは大きく変わるだろう。
本来、グローバルスタンダードを目指すとき、語学力(特に英語)は重要だ。しかし、今回は仕事についての考え方の視点でグローバルスタンダードを書いているため、5つのポイントに語学力はあえて入れていない。
自由には責任が伴うことを知る
グローバルスタンダードと言えば、自由なイメージを持つ人が多い。今でこそ少し浸透してきたテレワークや時差出勤なども含め、出勤時間や服装などの自由度が高いイメージがある人も多いだろう。しかし、自由であることは裏を返せば自己責任で判断することだと知っておこう。
本来、自由とは自分で勝ち取るもので会社に与えれるものではないのだ。
時間内に最高の成果を出す意識を持つ
日本は仕事好きと言われているが、実際に仕事好きの人はどれぐらいいるのだろうか。仕事が好きと言うよりは、残業代を稼ぐために仕事量を調整している人が多いように感じるのは私だけだろうか。
コロナウイルスの感染拡大以降は、時間内に仕事を完了する大切さに気づいた人もいると思う。現在の実力よりも少し高い水準の仕事なら時間内に完了して普通だ。仕事を遂行するときに、ゴールから逆算する習慣をつけておくことが重要だ。期限を1日でも過ぎれば、業界や取扱商品によっては1円の価値もないものになることもあると考えておこう。
時間管理は慣れるまでが大変。やる仕事1つ1つにかかる時間を想定してから行動してみよう。作業前に予測していた時間と実際にかかった時間のギャップを埋めていく作業を続けること。
1つの専門を持ってから幅を拡げる
ただ浅く広いだけの知識ではグローバルスタンダードの仕事はできない。あなたの専門分野を少なくても1つは作ってから、知識の幅を拡げるようにしよう。手順は、先にあなたの専門分野を作ってから専門分野周辺の知識を入れていく。やみくもに知識を入れるのではないので注意しよう。
仕事は自己実現の近道だと知る
グローバルスタンダードな仕事をしたいなら、楽しい仕事をするのではなくどんな仕事でも楽しめる意識を持つことが重要だ。もし、あなたがお客様の立場なら、嫌々仕事をしている人より仕事を楽しんでいる人から買いたいと思わないだろうか。
人生で大きな夢を描いているなら、1日の大半を過ごす仕事でも自己実現を目指してみよう。誰かに認められたいと考えている間は半人前。あなたは、あなたが目指す夢の実現のために仕事をしていると思えるまで仕事での楽しみを見つけよう。
基本に忠実であること
グローバルスタンダードの仕事を目指すときにもっとも重要なことは基本に忠実であること。基本ができていないのに一生懸命我流で仕事を進めても、なかなか成果を上げることはできない。多くの我流は基本を守らず手抜きをするだけの我流。基本を応用できるぐらい基本に忠実であることを意識しよう。
グローバルスタンダードなビジネスパーソンを目指そう(まとめ)

今回は、グローバルスタンダードな仕事をする5つのポイントをご紹介した。インターネットの普及もあり年々世界は近くなっている。将来の日本を考えたとき、日本国内のみで仕事をする場合でもグローバルスタンダードを意識しておく必要があるだろう。
グローバルスタンダードなビジネスパーソンを目指すときには、語学力だけでなく考え方を理解しておくことが重要だ。もちろん、基本に忠実であることを忘れないようにしたい。
グローバルスタンダードの考えをもっと知りたいなら
グローバルスタンダードの仕事についてもっと詳しく知りたいなら、『世界標準の仕事の教科書』が読みやすいのでおすすめ。著者は、金融業界で日系、外資系ともに経験している。自身の経験をもとに、日系企業と外資系企業との仕事の進め方の違いも書いているので勉強になるだろう。グローバルスタンダードの仕事術について興味のある人はチェックしておこう。