書類選考を通過した応募者は、一次面接に進みます。
会社によっては、二次面接、最終面接がある場合もあります。
中途採用は、以前より採用までのスピードが上がる傾向にあります。
つまり、以前より会社は面接回数を減らしているのです。
踏み込んだ質問をすることもありますので、しっかり準備を整えましょう。
書類選考後の面接の流れ
- 一次面接
- 最終面接
会社の規模や応募者の人数によっては、いきなり最終面接をする会社も増えています。
このブログでは、一次面接、最終面接をする場合を想定して書いています。
一次面接の面接官
一次面接は各部署から三人ぐらいが出てくると思ってください。
あなたが採用されたときに配属される部署の上司、統括責任者、人事部です。
代表が出てくる場合は、一次面接が最終面接だと思ってください。
応募者が多い場合、一次面接を実施し最終面接の候補者を絞ります。
採用枠が1人なら1人、もしくは2人までに絞ります。
一次面接が非常に重要な位置づけになっていると思ってください。
面接の流れの説明
面接官の自己紹介のあと、面接の流れの説明があります。
面接官が、一次面接の時間や流れを説明します。
しっかりと聞くようにしてください。
面接時間が30分の場合
- あいさつ、面接の流れ、会社説明 5分
- 応募者への質問 15分
- 質疑応答 5分
- 今後について 5分
会社概要の説明
一次面接では、応募者への質問を始める前に会社概要を説明します。
事前に会社ホームページの確認をしている場合でも、しっかりと聞くようにしてください。
会社の創業からの沿革、社員数や直近の業績、中期計画など、応募者が不安に感じることがないように面接官がしっかりと説明します。
もちろん、すべてを覚える必要はありません。
会社概要の説明で疑問を感じたことがあれば、質疑応答の時間に質問をします。
もし、緊張が続く場合は、この会社概要の説明の間に呼吸を整えるようにしましょう。
呼吸を整えるコツ
緊張しているときは、呼吸が浅くなります。
ゆっくりと呼吸をすることを意識してください。
息はゆっくりと、鼻から吸い、鼻から吐き出すようにしてください。
勢いよく呼吸をして、鼻息が聞こえてしまわないように注意しましょう。
まばたきも、普段よりはゆっくりとするようにしてください。
まばたきをゆっくりすることで堂々とした優雅な雰囲気で呼吸が整いやすくなります。
応募者への質問
面接でもっとも重要な時間になります。
履歴書や職務経歴書の内容、及び人材紹介会社の資料をもとに質問が行われます。
応募者が緊張している場合は、答えやすい簡単な質問から始めますのでご安心ください。
応募者の採点基準
- コミュニケーション能力
- プレッシャー耐性
- 変化に対する対応力
- やる気
- 当社での適性
大きくわけてこの5つを見極めます。
コミュニケーション能力
利害関係の異なる他部署に対し、どのように調整するのかを確認します。
社内外での対人能力を確認する質問が出る可能性が高いと思ってください。
過去の仕事での経験をもとに質問します。
気遣いやマナーなどの能力を確認することもあります。
コミュニケーション能力の質問は、年齢や経験により難易度は変わります。
最近は、コミュニケーション能力を重視している会社が多いです。
過去の経験を踏まえ説明できるようにしておいてください。
プレッシャー耐性
あえて負荷のかかる質問をして、プレッシャーに対する耐性を確認します。
過去の経験を確認する場合は、困難にどのように対処したかを聞くこともあります。
変化に対する対応力
いい会社ほど変化をし続ける努力をしています。
変化に柔軟に対応できるかどうかを確認します。
あなたに都合の悪いことが起こったときにどう対処するかを質問します。
やる気
退職理由
現職(前職)の退職理由などを確認します。
退職理由は、本当の理由を話すようにしてください。
退職理由が人間関係の場合、どのように努力したかを説明できるようにしてください。
給料が安い、仕事が厳しい、チャンスをもらえなかったなど、他責にするような説明の仕方をするのは避けるようにしてください。
退職に至った経緯から何を学び、どう活かすことができるかを明確にしてください。
志望動機
志望動機は、マニュアル本のような模範解答ではなく、あなたが応募した理由を明確にしてください。
会社のどこに魅力を感じたのか、他の会社ではなくなぜ当社で働きたいのかを織り込むようにしてください。
当社での適性
今いる社員とうまくやっていけそうか、当社の方向性と合っているかを見極めます。
仮に実務能力が高くても、適性がないと判断することもあります。
会社との適性になりますので、会社ごとに基準は違います。
質疑応答
応募者への質問が一通り終わった段階で、質疑応答の時間になります。
質疑応答は、応募者が知りたい情報に面接官が答えてくれます。
最終面接では聞きにくいこともありますので、この段階で質問をしてください。
なお、質疑応答でも、面接は続いていることを忘れないようにしてください。
面接は退室するまで続きます。
応募者への質問が終わっても油断しないようにしてくださいね。
質問するときの注意点
待遇面(給料、休日、福利厚生など)の質問だけをした場合は減点することがあります。
どれだけ経験豊富な人でも、新しい会社で働くのですから新人です。
キャリアアップを目指して転職をするはずなのに、質問がなかったりすると残念ですね。
まず、仕事に関することを質問したあとに、待遇面などの質問をするようにしてください。
順番を間違えると印象は悪くなります。
アドバイス
応募者は、自分をいい風に見せようと見栄を張るものです。
実績や失敗経験を話すだけでなく、そこから何を学び会社にどう貢献するのかを話すようにしましょう。
実務能力
実務能力をあまり盛りすぎると入社後に大変なことになる可能性があります。
語学ができないのにできると言い切ってしまうと、海外赴任、海外出張などの仕事をすることになります。
新規開拓が得意と言えば、新規開拓の仕事を中心になるでしょうし、パソコンが得意と言えば、パソコンスキルがある前提で仕事を任されることになります。
あえて、苦手なことで見栄を張るのではなく、得意なことをしっかりと伝える努力をしてください。
もし、会社の求める水準に、努力して近づけるぐらいのやる気があるなら具体的に伝えてください。
質問への解答は結論から
質問をされたときに、結論から話すことを意識してください。
面接時間は限られています。
質問をしたことに対し、時系列でストーリーを語る応募者がいます。
質問に対する応募者の結論を聞き、さらに聞きたいことがあれば経緯を確認します。
自己PRに力が入りすぎて、一生懸命話しているのはわかります。
面接官はPRをしてほしいわけではなく、質問に対して結論を求めていることを忘れないようにしてください。
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