わかっていると言う人ほどわかっていない?
時間の大切さの話をすると、ほとんどの人がこう言います。
「時間の大切さはわかっている」と。
現実は、「時間の大切さ」をわかっている人はほとんどいません。
なぜ残業しているの?
時間の大切さを「知っている」と言っていた人が残業をしています。
私が、残業している理由を聞くと、ほとんどの答えは以下の3つになります。
残業をしている理由
- 「忙しいから」
- 「残業代を稼ぐため」(露骨には言いませんが、残業時間にしている仕事内容や態度でわかります)
- 「みんなが残業していて帰りにくいから」
時間の大切さをわかっているはずの人なのに、自分の時間の価値を低く見積もっているようです。
では、本当に「時間の価値」を理解している人は、どれぐらいいるのでしょうか。
短時間残業が一番慢性化 する
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仮に、1時間残業した場合はどんな気分になりますか?
「仕事だから仕方ない」と思っていませんか。
あるいは、「みんな残業しているから我慢しよう」と考えていませんか。
何時間も残業している人なら、1時間の残業なら仕方ないと思うかもしれません。
毎日1時間程度の残業が慢性化している人は、残業をしている感覚すらないかもしれません。
今日も1時間、明日も1時間と残業が慢性化している人は多いと思います。
ブラック企業に比べたら・・・
1日に5時間も残業する日が続けば、「この会社ブラックかも?」と考えます。
連日の残業で体力的にも精神的にも疲れてくるからです。
しかし、多くの人は残業が1日1時間程度であれば許容範囲として考えています。
短い残業を繰り返している人ほど、このような危険な感覚になっているのです。
残業は時間を無駄にしている?!
短い時間でも、日常的に残業をすれば、「塵も積もれば山となる」です。
1日に1時間の残業をした場合(週休2日、年240日出勤として)
- 1週間で5時間
- 1か月で20時間
- 1年で240時間
1年間で240時間というと、1日8時間勤務なら30日分です。
1か月が20日出勤平均だとすると、1か月半の時間を余分に出勤したことに相当します。
平均2時間の残業ならこの倍になります。
つまり、1日2時間の残業をしている人は、1年間で3か月余分に出勤したことに相当するのです。
長時間労働している人は、残業をしている意識があります。
しかし、1日1時間程度の残業を続ける人ほど残業している意識を持っていません。
だから、時間に対する意識が甘くなるのです。
「少しぐらい・・・」
少しの無駄の積み重ねが大きな時間を生みます。
すき間時間を探さなくても、残業をしなければ年間240時間も手に入るのです。
残業の話をなしにして、時間管理を語ることはできません。
時間の価値は命の価値
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極論を言えば、時間に勝る価値はありません。
時間は、命だからです。
会社員は、時間を切り売りしてお金を手に入れます。
会社員は、自分の時間を売るのが当たり前になっているのです。
時間を切り売りをして、時間を無駄にするのは、時間の感覚が麻痺していることと同じです。
残業代が生活費というのは、時間を切り売りしている典型です。
たとえ5分でも、時間を無駄にするぐらいなら、その時間を自分に投資してみてください。
1年も続けたら、結果は変わってくるはずです。
時間管理のコツ
時間を守る人は、時間の価値をわかっています。
時間の価値を知っている人は、たとえ1分でも無駄にしません。
時間管理ができない人は、常に想定外のことが起こります。
そして、想定外を理由に、自分で決めた時間管理のルールを変えます。
時間の価値を理解していないと、時間管理ができなかった言い訳をすることが当たり前になってしまうのです。
「想定」とは「許容量(キャパシティ)」とも言えます。
いつも想定外のことが起こるのであれば、キャパシティを大きくしましょう。
キャパシティは、まずは意識をすることが重要です。
想定外のことを想定内にしてしまえば、時間管理はしやすくなります。
時間管理のコツは「見える化」と「断る勇気」
やることの見える化
何をするのかわかっていれば、時間を振り分けることができます。
思っていたより時間が確保できたときも、何をするか迷うことはなくなるでしょう。
断る勇気
いつも面倒な仕事を押し付けられている人がいます。
いい人を演じていると言っても過言ではないでしょう。
仕事を押し付けた人は、あなたに本当に感謝しているのでしょうか。
安請け合いは時間の無駄です。
時間管理をしたうえで、仕事を請けましょう。
いい人を演じるのも、時間(命)を無駄遣いするのをやめるのも自由です。
この記事を読んでいるあなたは、時間への意識が高い人だと思います。
ぜひ、その気持ちを無駄にせず、変化をしてみてください。
いい人を演じるのをやめることが、時間を確保するのにもっとも近道になります。
残業したくない人にアドバイス
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時間管理に本気で取り組みだすと、ストイックに無駄を削減していきます。
削ってもいい時間と、削らない方がいい時間があります。
5分でしていた事務処理を4分に短縮してミスをすれば、1分以上の手間がかかるでしょう。
仕事を処理する手の速さを求めれば、手抜きでミスを誘発することがあります。
速さではなく、早さを意識してみてください。
そして、考える時間をストイックに減らしてしまわないよう注意しましょう。
知識を知恵に変えるには、考え続けることが重要です。
考えないことは楽だと思います。
指示を待って仕事を処理していくのは、ルーチンワークをしている感覚でしょう。
時間がかかっていることで、成果に影響しにくいことは何かをまず考えてみましょう。