昇進候補者はこうやって選別している
キャリアアップを目指す人は、上の立場の人の本音を知っておく必要があります。
優秀な上司ほど、社員にチャンスを平等に与えることを公言します。
ただし、チャンスの平等には本音と建前があります。
全員にスポットライトを同時に当てることはできません。
組織として成果を出すためには、縁の下の力持ちも必要なのです。
昇進候補から外れた人に、あなたは縁の下で頑張ってくださいとは言いません。
変化をすれば、昇進候補から外れた人でも、将来の昇進候補者になることもあるからです。
チャンスを平等にする理由は適材適所配置のため
- チャンスを平等に与えて昇進候補者の選別
- 昇進候補者が決まれば別枠で育成
- 候補者以外は縁の下の力持ちとして育成
優秀な上司は、部下の実力を把握して適材適所に配置します。
いかがでしょう、厳しい内容だと思いますか?
昇進のヒントは、あなたの適性を知ることです。
ナンバー1を目指すのか、優秀なナンバー2を目指すのかを考えてみてください。
あなたの適性に合わせて、キャリアアップを目指していきましょう。
チャンスの平等の本当の意味
「勝利の女神は前髪を掴め」という格言があります。
チャンスは平等に与えられています。
しかし、チャンスは気づけた人だけがものにできるものなのです。
準備ができている人だけがチャンスを掴むことができます。
ひとつのことが起きたとき、チャンスと受け取るか、ピンチと受け取るか。
前向きに受け取ることができるかは、準備ができているかどうかです。
仕事を例に挙げてみましょう。
クレームが発生したときに、チャンスと受け取れる人は準備ができている人です。
誠意を持って対応すれば、顧客ではなくファンになる人もいます。
クレームが発生して、「いやだな」と逃げ腰でいる人は、チャンスの準備ができていません。
実は、多くの人がピンチだと思っていることにチャンスはあるのです。
普段から意識を高くもち、チャンスが訪れたときには、掴む準備をしておきましょう。
チャンスを掴む人はこんな人
チャンスをものにできる人は、常に学んでいます。
残業よりも、自己投資に時間を充てることを好みます。
昇進したい人は、仕事をこなすことより自分を高める時間を作ることを意識してください。
チャンスを掴む人の特長
- 助言したことを都合よくアレンジしない(守破離の守)
- 助言ことをすべてした上で自分の個性を追加する(守破離の破)
- いい指導者を知っていて、師を超えることが恩返しだと理解している(守破離の離)
時間管理は自己管理
実務者の間は、「自己管理」に意識を向けましょう。
管理職以上は、自己管理がいらなくなるわけではありません。
実務者の間に自己管理できていれば、無意識にできるようになっているはずです。
自己管理ができるから管理職で通用する
管理職になった場合は、もう一段上の意識が必要になります。
管理職以上は、部下を預かっています。自己管理だけでは物足りなくなります。
部下を管理するということではありません。
管理職は自己管理だけではなく、部下を正しい方向に誘導する力が必要になります。
時間管理の基本
時間管理ができるかどうかは目的を持っているかです。
目的なく、惰性的に仕事をしていれば時間管理は甘くなります。
どんな立場の人でも、24時間は平等に与えられています。
同じ24時間を過ごしていても、昇進する人、しない人がいます。
時間管理最初のステップ
- 勤務時間は実務のスキルアップにつかう
- 今まで残業していた時間を自分の成長のためにつかう
まずは、この2つだけを意識してみてください。
時間管理がなぜ大切か
最初は、意識を変えるのが難しいと思います。
私自身も実務者を経験していますので、実務者の忙しさは理解しているつもりです。
しかし、時間管理の大切さを理解していない人は、昇進は難しいと思ってください。
「昇進すれば楽になるから昇進したい」と言う人がいます。
実際、上司の立場で「仕事が忙しい」と口にすることはありません。
むしろ、実務者よりも仕事量が多くても、涼しい顔をしているのが上司です。
(仕事をしていない上司が多いのも事実ですが)
あなたは、バタバタ忙しそうにしている上司に憧れますか?
きっと器の小さい人が上司になったと思うはずです。
本当は、優秀な人ほど時間のつかいかたが上手なことを知っているはずです。
時間管理は誰もが最初からできるわけではありません。
時間管理には、努力が必要です。
行動を変える努力です。
行動が変われば結果が変わります。
結果が変われば、さらにいい方向に行動は変わっていきます。
時間管理を意識して失敗することもあるでしょう。
それでも、変化のための行動を続けることが大切です。
時間管理ができるようになるための行動
- 朝の段階で、1日の仕事量を把握する
- 全体の仕事を把握してから、優先順位を決める
- 優先順位の高い順に仕事を進める
- 急ぎの仕事で将来性がないものは効率化を図る
- 午前中に重要な仕事を完了する(仕事量ではなく、成果につながる8割の仕事)
- 集中力が切れたときには、頭を休めることができる雑務処理を中心に進める(サボらない意識)
- 仕事に取りかかる前に時間設定をする(最初は時間通りできなくてもよい)
時間管理が上手な人なるための振る舞いとは
時間管理が上手な人の振る舞いをまねることで、時間管理の基本は身につきます。
時間管理ができてから、振る舞いを変えるのではありません。
振る舞いを変えることで、時間に対する意識を変えていくことが重要です。
時間管理が上手で成果を出している人がまわりにいれば行動をまねてみましょう。
まねをするときのコツは、一部分だけではなく行動すべてをまねる意識をもつことです。
自分にとって都合のいい部分だけをまねしてもうまくいきません。
時間管理ができる振る舞いを紹介しておきます。
まわりに、時間管理が上手な人が見つからない場合は参考にしてみてください。
時間管理ができるようになる振る舞い
- 忙しいと言わない
- バタバタせずに、シャキシャキする
- 1時間に1回は頭を休めるためのルーチンを作る(席を外して深呼吸するなど)
- 無制限で仕事をしないで時間を区切って仕事をする
- いやな仕事をする前に問題解決したときの成果を考える
- 優雅な言葉遣いを意識する
- 字を書くときは、走り書きをしない(たいして時間の差はありません)
- スケジュールに少し空きを用意しイレギュラーに対応できるようにしておく
- メモを取るときは、文字ではなくなるべく図でメモを取る(読み返す時間短縮にもなります)
時間管理をして成長しよう
24時間をどのようにつかうかはあなた次第です。
これから昇進を狙う人は、時間管理を意識してみましょう。
時間は自分で作るものです。
忙しいと感じたら、不必要なことに時間をかけていないかを考えてみましょう。
あなたの目的やゴールに向かう時間をどれだけ確保できるかが重要です。
時間をどれだけ自己投資に充てられるかで昇進できるかが決まります。
焦る必要はありません。
ゆっくり、少しずつ時間に対する意識を変えていきましょう。