大企業から中小企業に転職する前に知っておくこと
大企業から中小企業に転職すると、あまりの違いに驚くことでしょう。
大企業では当たり前のことが中小企業では当たり前ではないのです。
心機一転、新しい場所で頑張ろうと転職を決めたなら、違いを知っておいて損はありません。
違いを知って、あなたにふさわしい会社を探すことでステップアップのための転職を成功させましょう。
大企業と中小企業の大きな違い
転職を決めることを焦るあまり、大企業と中小企業の違いを知らないまま転職をする人もいます。
大企業から中小企業に転職した人の多くは、入社後に悩んでいます。
頭ではわかっているつもりでも、そこに身を置いてみないとわからないものなのです。
働く上で、特に重要な「給料・待遇面」の違いを確認した上で、仕事内容の違いを確認していきましょう。
給料
まず、最初に驚くのが給料でしょう。
採用された後に、役職(等級)ごとの給料水準に驚く人は少なくありません。
同格(同じ役職)であれば、大企業に比べ中小企業の給料は安くなります。
給料が安いということは、退職金の金額も少ないということです。
退職金は、人生にとって重要なものなので大企業を辞める前にしっかり考えてください。
給料に関しては、同格(同じ役職)であればというのがポイントです。
大企業で上を狙える人は、大企業で上を狙う方が給料は高くなります。
あなたが今勤めている大企業で、部長以上を狙えるかを考えてみましょう。
中小企業でも、役員まで上げれば年収1000万ぐらいなら到達できます。
あなたなら、将来どちらを選ぶのが向いているのかを考えてみましょう。
昇進する自信があれば中小企業でも給料は高い?
大企業にいても出世できそうにないのであれば、中小企業で頑張ってみるのも一つです。
もちろん、中小企業であっても、選ばれた人だけが昇進できるのは変わりません。
しかし、大企業に比べ、中小企業はライバルの絶対数が少ないので昇進の競争率は下がります。
中小企業の魅力の一つは、昇進を狙う人にとって競争率が低いことです。
あなたが実力をつけて、真剣に仕事に取り組んでいれば昇進は見えてくるでしょう。
待遇面
給料以外の待遇面も、大企業と中小企業では違います。
福利厚生
一番違うのは福利厚生です。
社宅(家賃補助金額)、医務室完備、優待などが大企業に比べると充実していないことは否めません。
もちろん、中小企業でも福利厚生に力を入れている会社はありますが絶対数は少ないです。
休日
中小企業の休日は、大企業に比べ少ない傾向にあります。
※大企業のグループ会社であれば、同等の休日が用意されてこともあります
大企業との取引に依存している中小企業に転職する場合は、休日の実績を確認しておきましょう。
取引の大きい大企業に、休日を合わせることが多いからです。
連休に大企業が営業するとなれば、中小企業は休日を減らしてついていくことになります。
もちろん、中小企業でも優良企業と呼ばれるような素晴らしい会社はたくさんあります。
逆に大企業でも、実際は待遇がよくない会社もあるでしょう。
休日に関しては、業種によっても違います。
しっかりと調べてから転職するようにしてください。
休日は、企業の大きさより業種による違いが大きい
大企業でもサービス業であれば、大型連休は稼ぎどきです。
逆に、中小企業でも土日祝、大型連休ありの会社もあります。
休みを確保したい転職であれば、業種チェンジを視野に入れてみましょう。
仕事の範囲
大企業に比べ、中小企業の仕事は煩雑です。
大企業ほど人数がいないため、なんでもできるマルチプレイヤーが重宝されます。
営業は、営業活動に専念できるわけではなく、事務処理をする場合もあるでしょう。
ひょっとしたら、商品を準備、配送などの物流の仕事もしなければならないかもしれません。
つまり、個人商店のように仕事をしなければならない覚悟が必要になります。
中小企業では、「これは営業の仕事ではない」は通用しないのです。
営業は、売上に直接関係のない雑務をこなすのが当たり前だと思ってください。
そして、限られた時間で成果を出すことを求められます。
人数が少ない分、一人当たりの責任も重くなります。
あなたがもし売上を大きく落としてしまうと、会社に影響することもあるのです。
いろんな仕事をすることを楽しめるかどうか
大企業では味わえない責任の重さを、中小企業では味わうことができます。
いろんな業務を経験できるため、思わぬ適性に気づくこともあるでしょう。
中小企業では、一人でいくつもの業務をすることもあります。
これが大変だと思うか、チャンスだと思えるかを考えてみましょう。
もし、前向きに受け取ることができるなら、転職に踏み切ってみるとうまくいくでしょう。
マニュアルは大企業ほどしっかり準備されていません。
研修制度も大企業ほど整っていません。
あなたが、自己投資してでも、学ぶ気があるかを考えてみましょう。
中小企業で成功するには、与えられるのを待つのではなく自ら学ぶ姿勢が必要です。
学ぶ楽しさを知っている人なら、大企業から中小企業に転職する価値はあります。
大企業の営業マンで終わるのか、中小企業で上を狙うのか。
やりがいを求める人には、中小企業は楽しい部分もあると思ってください。