世間の営業管理職のイメージ
営業の管理職と聞くと、どういうイメージをお持ちでしょうか。
世間の営業管理職のイメージ
- 営業で飛び回りながら、管理職の仕事をしている激務
- 残業代も出ず長時間労働のわりに給料が下がる
- 数字の責任が重く、ストレスが溜まる
こんな悪いイメージでは、だれも管理職になりたくないですね。
では、どうして管理職を目指す人がいるのでしょうか。
きっと、あなたの知らない管理職だけの特権があるからです。
そのあたりを紐解いていきましょう。
営業管理職は営業よりやりがいがある
結論から言ってしまうと、営業管理職は営業より楽しいことがたくさんあります。
責任の重さやプレッシャーは、営業マンの比ではないのも事実です。
プレイングマネージャーからマネージャーになると見える景色は変わるでしょう。
営業管理職(マネージャー)のやりがい
- 見える景色(視点の高さ)が変わる
- 組織運営を任される
- 採用、育成にかかわることができる
- 大きな数字を動かすことができる
- 会社のルールを変える力を持つことができる
- 能力考課、賞与の査定をすることができる
- 時間管理を徹底できる
営業管理職とは楽しいもの
やりがいはあっても、どうしても営業管理職は激務のイメージです。
それでも私は、ずっと営業マンでいるより管理職を目指すことをおすすめします。
では、冒頭に紹介した世間のイメージを払拭していきましょう。
営業で飛び回りながら、管理職の仕事をしている激務
ほとんどの新任管理職は管理職になってすぐにキャパオーバーになります。
しかし、営業として飛び回りながら管理職の仕事をする期間はわずかです。
管理職一年目で学ぶことはマネジメントの基本です。
時間は有限
あなたが、営業マン時代と同じ仕事運びをしてしまうとどうなるでしょう。
きっと、あなたの実力から想定できる成果しか得ることはできないでしょう。
あなたが営業管理職になったら使える武器は増えませんか。
あなたの仲間(部下)が成果の出る社員になれば、一気に成績は伸びるでしょう。
あなたは、早い段階で仲間の特性を見抜き適材適所に配置することを意識してください。
仕事を激務にするかどうかはあなた次第です。
私が管理職になったときに宣言した内容
私が、初めて管理職になったときに宣言した言葉を紹介します。
3か月で光を見せ、半年で兆しを見せ、そして一年で成果を出す
3か月目
最初の3か月は、管理職としての存在感を見せることに注力します。
3か月以内に存在感を出すことができなければ他の管理職と横並びになります。
この間は、種まき期間だと思ってください。
仲間の営業の力量把握、仕入先の実力値、顧客の潜在需要を把握するようにしてください。
半年
半年で、成果の兆しを見せることを意識します。
つまり、何回かは販売予算をクリアするということです。
すべて目標値に届かなくても構いません。
ただし、最低でも1回は予算を超えるようにしてください。
ポイントは、前年対比アップや予算クリアではなく、大きな数字を狙うことです。
1年
1年後には、年間予算をクリアできなくても、前年売上よりは成果を出すようにしてください。
本気で仕事をすれば、1年あれば前年よりも成果を上げることはできます。
上司が交代するときに、 部下は変わるチャンスを得ることができます。
一年目に変化を促進しておかなければ、 部下の変化は起こせないものだと思ってください。
あなたが上司になって何年も経ってから変化をさせようとすると、部下の抵抗が大きくなります。
新任の管理職だからこそ、一気に変化を促進させるのです。
残業代も出ず長時間労働のわりに給料が下がる
営業マン時代に朝早くから遅くまで仕事をしていた人は注意が必要です。
管理職の仕事は、営業マンの比ではありません。
営業マン時代と同じやり方が通用するほど甘くありません。
ちなみに、私は営業マン時代もほとんど残業していません。
そもそも、残業代を意識しているのは成果を売る社員ではなく時間を売る社員です。
成果を出していれば、あえて長時間労働をする必要はありません。
そして、管理職になって3か月後には、再び残業をしなくなりました。
一段上の仕事を同じスピードでこなすことができるようになったからです。
時間管理のポイントは別の機会に紹介したいと思います。
営業管理職は時間管理ができて当たり前です。
時間管理のできない管理職の下で働く社員は時間管理ができません。
同じ仕事に時間をかければかけるほど、大きな成果を上げるのは難しくなります。
まずは、あなたが時間管理を徹底し、部下にも時間管理の大切さをシェアしてください。
時間を売る社員ではなく成果を売る社員を増やすことを意識してみましょう。
数字の責任が重くストレスが溜まる
役職が上がれば上がるほど責任は重くなります。
役職手当は責任手当です。
上に立つチャンスを手にしたら、覚悟をもって昇進しましょう。
責任が重いということは、達成したときの喜びの大きさも桁違いです。
そして、頑張っている人を公正に評価することができます。
理不尽な評価をされていた人ほど、あなたの力になってくれるでしょう。
まとめ
組織を運営する楽しさは、管理職になった人にしか味わえないものです。
あなたは対外的にも実力者として認められるでしょう。
もちろん、転職することになっても有利な条件で活動できます。
管理職に上がることは、資格を所得することと同じか、それ以上と思ってください。
でも、1つだけ注意してください。
本気で仕事をすれば、営業マン時代の比ではない仕事量が待っています。
間違っても、上層部へのゴマすりで昇進のチャンスを得ることはやめておきましょう。
管理職の成果は、管理職に上がる前の準備で決まります。
推薦者に、あなたを管理職に上げてよかったと言ってもらえるようにしましょう。