キャリアップを目指すには、いくつかの方法があります。あなたが選ぶ道によって、到達できる可能性もかかる時間も違います。あなたは、あなたの目指すゴールに最適なキャリアアップの方法を選択することが重要です。
キャリアアップを成功させるために、キャリアアップの5W1Hを意識しましょう。
キャリアアップを5W1Hで考える
文章構成の基本である5W1Hで考えてみましょう。
5W1Hとは、誰が、いつ、どこで、なにを、なぜ、どのようにするのかを考えます。5W1Hは、文章構成の基本でもありビジネスの基本でもあるので覚えておきましょう。
では、キャリアアップの5W1Hの考え方を書いておきます。
キャリアップを考える5W1H
- あなたが(Who)
- いつまでに(When)
- なぜキャリアアップをしたいのか(Why)
- どこで(Where)
- どのように(How)
- なにをするのか(What)
キャリアアップの5W1Hステップ1:あなたが考える
キャリアアップの5W1Hステップ1です。
誰が考えるか、誰が行動するかは重要です。まじめに仕事をしていれば、上司があなたを引き上げてくれることがあるかもしれません。ただ、それは本当のキャリアアップではないと考えてください。
あなたの先輩や上司が部下になることを考えてみましょう。あなたがもし、自分でキャリアアップをしていなければ、誰に導いてもらうのでしょうか?
キャリアアップは、あなたが考えることが重要です。キャリアアップは、あなたがどれだけキャリアアップについて真剣に考え続けられたかで決まります。
誰かに決められた道を進んでいる間はキャリアアップできない
上司や先輩が、あなたのキャリアアップを決めるわけではないのです。上司や先輩は、あなたの将来に対し助言をしてくれる人もいるでしょう。それでも、自身のキャリアアップあってのあなたのキャリアアップです。
他責にして言い訳をしている間はキャリアアップできない
たまにキャリアアップができないことを他責にする人がいますが、他責にしている間はキャリアアップはできません。会社から、上司から評価されないなどと愚痴をこぼしている間は、キャリアアップはできないと考えることが重要です。
キャリアアップを考えるステップ1のポイント
- あなたが考え(キャリアアップをする方法は自分で考えること)
- あなたが行動する(キャリアアップする方法をあなたが実践すること)
キャリアアップの5W1Hステップ2:期限の設定
キャリアアップの5W1Hステップ2です。
キャリアアップをする上で、期限を設定しておきましょう。いつまでに、どこまでキャリアアップするのかを決めておくことが重要です。ゴール設定ができている人は、次のステップに上がるには何が必要かを理解しています。
キャリアアップには期限があります。定年がある以上、組織でキャリアアップを目指す場合には期限があることを覚えておいてください。年齢には勝てないのです。
あなたが、20代ならキャリアップの可能性は無限大です。あなたが30代でどの位置にいるかが重要です。あなたが40代からキャリアアップを目指すなら相当頑張らないといけません。そして、あなたが50代ならどこまでキャリアアップできるかを考えた上で行動しましょう。
管理職以上はゴール設定ができていないと停滞する
キャリアアップの分岐点は管理職にあります。管理職になれる人、管理職になれない人の分岐点。プレイングマネージャーで終わる人、マネジメントをする人。課長で終わる人、経営層になる人。
管理職に上がることが最初のキャリアアップで目指す場所です。そして、管理職になったら、次のゴール設定をすることが重要です。
キャリアアップを考えるステップ2のポイント
- あなたの考えるキャリアアップのゴールの役職を明確にすること
- 年齢ごとにキャリアップする役職を考えておくこと
- 通過点の時期を調整しながら場合によってはゴール設定を見直すこと
キャリアアップの5W1Hステップ3:理由
キャリアアップの5W1Hステップ3です。
キャリアアップを目指す理由を明確にしておきましょう。給与を理由にすることは問題ありませんが、給与だけを理由にしている人はキャリアアップが難しいと考えましょう。
理由を考えるときは、なぜキャリアアップをする必要があるのか、あなたがキャリアアップをすることで会社はいい方向に向かうのかを考えることが重要です。
あなたがキャリアアップをしたら組織はよくなるか
例えば、私はキャリアアップをすることを決めた理由は明確でした。事なかれ主義が蔓延している組織を変えるには、どうしてもキャリアアップをする必要がありました。
キャリアアップをすることで、まじめに働いていたのに評価されていなかった社員を評価することができるようになりました。年功序列が色濃く残る日本企業では、若い人たちに理不尽なことが山ほどあります。
私の場合は、評価を見える化し頑張った人が評価される組織を作ること、優秀な人が働きたくなる組織を作ることが、キャリアアップをする理由だったのです。
キャリアアップステップ3を考えるポイント
- あなたがキャリアアップをすることで組織がよくなるか
- あなたがキャリアアップをすることで助かる人はいるか
- 助かる人が多ければ多いほど高い位置までキャリアアップできる
キャリアアップの5W1Hステップ4:場所
キャリアアップの5W1Hステップ4です。
キャリアアップを考えるときに、早い段階で決めておくことはどこでキャリアアップをするかです。あなたが働いている会社でキャリアアップをしていくのか、どこかでキャリアアップをするために転職をするのかを決めておくことが重要です。
社内でキャリアアップを目指す場合に考えておくこと
社内でキャリアアップを目指すときには、今の部署でキャリアアップをしていくのか、それとも経験を積んでキャリアチェンジを目指しているのかも明確にしておきましょう。
あなたが目指すのは、営業部長なのか、管理部長なのか、開発部長なのか。あなたが今いる部署が営業部なのか、管理部なのか、開発部なのか。どのように社内でキャリアアップをしていくかを考えておくことがキャリアアップの近道です。
転職によるキャリアアップを目指す場合に考えておくこと
転職によるキャリアアップを狙う場合には、いつまでにどこまでキャリアアップをした時点で転職をするのかを決めておきましょう。優秀な営業マンであれば、引き抜きの話があちこちから出てきたら、キャリアアップを考える時期です。
社内でキャリアップしていけるのかをしっかりと考えてみましょう。もし、キャリアアップで転職を狙う場合は、今の会社で何を学んでから転職するのかを決めておくことが重要です。
キャリアアップで転職をする場合、今の仕事がいやだから転職したいと考えるレベルではいけません。成し遂げたいことを実現するために転職をするという強い気持ちが重要です。
キャリアアップステップ4を考えるポイント
- キャリアアップは社内で目指すか転職で目指すかを決める
- 社内のキャリアアップはどの部署でどこまで目指すか明確にする
- 転職によるキャリアアップは引き抜きが増えてきたときがチャンス
キャリアアップの5W1Hステップ5:どのように
キャリアアップの5W1Hステップ5です。
あなたが、どのような方法でキャリアアップするのかを決めることが重要です。スペシャリストを目指すのか、ジェネラリストを目指すのかでキャリアアップの方法は変わってきます。
営業であれば、トップセーラーがスペシャリスト、マネジメントを主とする管理職以上がジェネラリストだと考えるとわかりやすいと思います。
キャリアアップはあなたの特性に合う道を選ぶのが近道
スペシャリストよりジェネラリストの方がキャリアアップのイメージは強いですが、キャリアップを目指すときに必ずしもジェネラリストを目指す必要はありません。
技術職に厳しい日本と言われていますが、スペシャリストが活躍する時代になってきている部分もあります。どこまでのキャリアアップを目指すのか、業種、業界、職種によってもキャリアアップの道は変わります。
スペシャリストでキャリアアップが難しい仕事の場合は、社内で職種の変更を目指すか転職をすることも視野に入れましょう。
キャリアアップステップ5を考えるポイント
- あなたの会社のトップはスペシャリストかジェネラリストか
- あなたはプレイヤーのトップを目指すのかマネジメントをするのか
- 報酬だけならインセンティブや特許料などスペシャリストでも上を狙える
キャリアアップの5W1Hステップ6:なにをするのか
キャリアアップの5W1Hステップ6です。
キャリアアップをする人としない人の最後の差は行動です。
キャリアアップ1~5のステップを飛ばして行動をすれば、違う方向に進むこともあります。それでも、1~5のステップを踏んだのに行動をしないより、行動をした方がキャリアアップのチャンスはあるのです。
キャリアアップは、どれだけ努力をしても自分の思い通りに進まないこともあります。「自分のほうが上司より優秀なのに」と考えることもあるでしょう。
キャリアアップをする人は、まわりの理不尽な状況に流されることなく行動を続けられる人です。自分が信じた道が正しければ必ずチャンスは訪れます。チャンスが訪れたときに準備ができていれば、キャリアアップをすることができるでしょう。
キャリアアップステップ6を考えるポイント
- 考えているだけで行動しなければキャリアアップできない
- 行動をすることでキャリアアップできない理由を潰していく
- 行動は時間ではなく成果にコミットする
キャリアアップの5W1Hを成功させる3つの秘訣
キャリアアップのコツは基本に忠実なこと
キャリアアップをするためのポイントは基本に忠実であることです。
キャリアアップの5W1Hを使い、あなたのキャリアアップ方法を決めてみましょう。
キャリアアップのコツはゴールからの逆算をすること
キャリアアップは、ゴールから逆算して検証しながら行動することが重要です。
あなたの理想通りにキャリアアップをしないこともあるでしょう。あなたの設定したゴールから逆算をすることで、今のあなたがどの位置にいなければならないのかが明確になります。
キャリアアップは下積みの努力量で加速していく
キャリアアップは、うまくキャリアアップできないときの行動が重要です。
うまくいかないときに腐ってしまうことは時間を無駄にするので避けたいところです。要領だけでごまかそうとするのもよくありません。要領がいいことはいいのですが、自分のキャリアアップに努力のごまかしがあるのが問題です。
キャリアアップが始まるまでの期間にどれだけの引き出しを用意できているかが重要です。引き出しとは、知識量、知識を知恵に変えた数です。
キャリアアップの準備期間は器を大きくすることに専念しましょう。まわりに流されず、コツコツと積み上げることがキャリアアップの近道なのです。器が大きくなっていれば、ある一定の時期から一気にキャリアップしていきます。
あなたもキャリアアップを目指して5W1Hでキャリアップの準備を始めましょう。