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経費のつかい方は節約よりも費用対効果

carrier132_1 コラム
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経費削減というと経費をつかわないことと考える人がいる。しかし、経費を削減するだけで強い会社が作れるわけではない。自分の財布の中のお金は大事にする人が、経費になるとたちまち大事にしなくなるから不思議だ。

今回は、経費をつかうことのある営業マンに向けた記事。経費のつかい方は品格だ。ビジネスパーソンとして正しい経費の使い方をしているかを確認しておこう。


経費削減は品格


営業マンが管理職以上を狙うなら経費のつかい方を意識することが重要だ。管理職以上になれるかどうかは、自分を律することができるかどうかで決まる。いくら営業成績がよくてもお金のつかい方がだらしない営業マンは、管理職で成功することはできないと考えておこう。


お金のつかい方は品格。管理職は優秀であるか以前に、気品があるかどうかを見られている。人によって表現は違いますが、私はこの品格を毛並みがいいか悪いかと表現している。お金のつかい方は育ちとも言える。世間では、貧しかった人が努力して成り上がるサクセスストーリーがもてはやされているが、お金は稼ぎ方よりもつかい方。お金をきれいにつかう意識を持ち気品のあるビジネスパーソンを目指すことが大事だ。


費用対効果を高める経費のつかい方

  • 経費は公私混同しない
  • 経費をつかうときは部下に見られている意識を持つ
  • 経費の年間予算を正しく配分する


管理職以上になると経費のつかい方を意識することが重要になる。経費のつかい方は成果に直結するののでしっかりと対策をしておくこと。


経費のつかい方を見直すと、無駄を削減するだけでなく成果を上げやすくする効果もある。経費の話をすると、すぐに「経費削減」をイメージをする人がいるが、経費の話は経費削減だけではない。『経費削減』を毛嫌いせず向き合ってみよう。


経費を使う品格1:経費は公私混同しない

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経費は公私混同しないこと。当たり前のことを言っているが、ビジネスパーソンは役職が上がれば上がるほど経費を公私混同する人が増える。経費を公私混同する理由は役職が上がれば上がるほど自分が偉くなっていると考えるから。役職が上がっても経費を公私混同していいと考えること自体間違っているので、昇進の目的のひとつに経費を自由につかうことが入っているなら考えを改めておこう。


給料が割に合わないと考える人ほど経費を公私混同する?!

役職が上がれば上がるほど経費を無駄遣いする額が大きくなりがち。経費を無駄遣いする理由は与えられている仕事に対して給料が割に合わないと不満をもっているから


年収800万円の課長が経費を公私混同すれば、年間1000万以上の所得がある人と同じ生活水準を体験することができる。単身赴任の課長が、部下を誘い経費で飲食をすれば自分のお金をつかわずに飲食をすることができる。部下を連れて行くという理由付けをして、普段よりも少し高いお店でおいしい食事とお酒を楽しむ。一緒に飲むのはお客様ではなく部下なので気をつかうのは部下。部下に身銭を切ることなく、気分よくご自身の武勇伝を語るのだからお酒も楽しく飲めるだろう。

でも、このような経費の使い方をしている課長を見て部下はどう思うだろうか。食事に付き合わされている上に経費を無駄遣いしている課長にあこがれるだろうか。もし、あこがれている部下がいるとしたら、その部下も将来経費を無駄遣いするために昇進を狙うだろう。経費を成果と関係のない浪費につかうことは会社にとって得になることはないし、業績が悪化すれば自分たちにしわ寄せがくることを忘れてはいけない。


経費を使う品格2:経費を公私混同しないために意識しておくこと

経費をつかうときは、経費を使った後の効果を意識することが重要だ。


あなたがだらしない経費の使い方をしていたら、部下が経費の無駄遣いをしたときに注意をすることができなくなるリスクがあるから気をつけておこう。「赤信号みんなで渡れば怖くない」の状態を作ることは会社の将来にもマイナスだ。会社が傾けば、退職金の減額などあなた自身にもしわ寄せはくるのだ。


経費をつかうときは部下に見られている意識を持つ

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経費をつかうときには、お金のつかい方を部下に見られていると考えることが重要だ。優秀な部下ほど、上司が優秀かどうかを観察している。あなたが理想の上司になるか反面教師になるかで、部下の信頼の度合いも変わってくるので注意しておこう。


上司が経費をつかうときに意識をしたいことは、経費が直接的な営業成績に関係するかだけではなく、将来の時間短縮につながるかを意識すること。仕事は時間との戦い。例えば、社有車を使うときであれば、高速の乗り方ひとつを意識できるかどうかが大事なのだ。

長距離の移動を伴う場合は、費用が多少上がっても公共交通機関をつかう選択も1つ。遠方のお客様の訪問で、公共交通機関をつかうメリットは2つある。1つは、営業マンが移動中にたまっている事務処理を進めることができること。もう1つは、営業マンは長距離運転をすることが目的ではなく商談することが目的であること。公共交通機関をつかうことで営業マンが仕事を円滑に進めることができるのであれば、経費をつかう価値がある。経費をいくらつかうかだけでなく、何につかうのかが腕の見せ所だ。


経費は費用だけでなく効果を意識すること

実際にかかる経費は安いに越したことはない。経費削減と言えば、多くの社員は安易に経費をつかわないことだけに意識を向ける。もちろん、社員1人ずつが経費を削減することで、全体で大きな経費削減効果があるので経費削減を意識してもらうことは重要だ。

しかし、管理職になっても経費削減が経費を0にすることだと考えているのは問題だ。経費削減は、費用対効果の意識を持った上で経費を削減することが重要なのだ。経費をつかうのが悪ではなく効果のないことに無駄に経費を使うことが悪だという視点を持とう。


経費を使う品格3:経費の年間予算を正しく配分する

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経費は売上予算や粗利予算と同じように年間を通じて計画を立てることが重要だ。営業職であれば、売上予算や粗利予算がある。粗利が会社の収入で経費は会社の支出。営業マンが会社に持ち帰ってくる利益を湯水のように経費でつかってしまうことは、営業マンの努力を水の泡にしているのと同じだ。

お酒の接待やゴルフ接待が0になったわけではないが昔に比べたら減っている。今の時代は、公私をきちんとわけることも当たり前の時代だ。時代が変わっているのに従来の慣習を形だけ続けることは経費の無駄遣いでしかない。経費をつかう立場にある人は一度真剣に経費の有効活用について経営層で議論してみるといいだろう。


費用対効果を上げる経費のつかい方はアイデア次第

例えば、お酒を飲む社員が少ない会社であれば、いっそのこと新年会や忘年会をお酒なしにしてしまうのもおもしろい。お酒なしの食事会にすることで、同じ予算で普段よりもおいしい食事を社員に提供することができる。新年会や忘年会は何のためにやっているのかを考えてみよう。

上の立場にいる人たちが社員に接待をさせているようでは話にならない。社員をねぎらうための開催なら、社員たちをお客様のようにもてなしてみてはどうだろう。経営層や管理職、社歴の長い人たちは不満に思うかもしれないが、将来の会社を担う人たちを主役にすることは組織の活性化には重要だ。

社内向けにつかう経費の費用対効果を考えるなら、上層部が喜ぶ行事ではなく実務者として貢献してくれている社員を主役にする行事の企画をすることを意識すること。


費用対効果を高める経費の使い方(まとめ)

ビジネスマインドまとめ


費用対効果を高める経費の使い方のポイントのまとめ。


費用対効果を高める経費のつかい方

  • 経費は公私混同しない
  • 経費をつかうときは部下に見られている意識を持つ
  • 経費の年間予算を正しく配分する


ビジネスパーソンとして活躍するためには、自分を律することができるかが重要だ。経費はビジネスパーソンとしての品格を試されていると考えよう。経費削減が節約だとしたら、費用対効果を高める経費活用は投資だ。正しい経費のつかい方は、成果につながる必要経費をつかうこと。ぜひ、あなたの会社でも経費のつかい方について考えてみてほしい。


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