今回は、手帳を有効活用するためのヒントをご紹介します。記事を読み終わる頃には、成果を上げる手帳の書き方がわかるようになります。あなたの手帳の活用方法が変わるでしょう。結論を先に書いておくと、手帳に書くこと3つは目的・目標・行動計画です。
手帳に書く3つのことを理解すれば成果が上がる

多くのビジネスパーソンは手帳に何を書いているでしょうか。
多くのビジネスパーソンは手帳にスケジュールを書いています。本来手帳に書くことは3つあるのですが、多くのビジエスパーソンは手帳に3つ書くことのうち1つしか書いていないのです。成果が上がる行動計画を作るためには目的と目標を明確にすることが重要です。まずは、手帳に書く3つのことを確認しておきましょう。
手帳に書く3つのこと
- 定性目標(目的)
- 定量目標(数値目標)
- 行動計画
手帳に書くこと1:ゴール設定(目的)の見える化

最初に手帳に書くことは、目的(ゴール設定)です。
手帳の表紙をめくった見開きの1ページの左側に箇条書きでゴールと目標達成のための判断基準を書くことから始めましょう。会社で与えられた定性目標ではなく、あなたが人生で重視していることを書いておくのも1つです。
私の実際のゴール設定と目標達成のための判断基準の内容(参考程度)
例えば、私は1年間の指針を『優雅に振る舞い余裕の行動』とした年がありました。
私は、優雅な人生を送るために行動しています。優雅な人生を送るためには、優雅になる前から優雅になった状態と同じ行動を取ることが重要です。だから、目的は『優雅になること』、優雅になるために行動の判断基準は、いかなるときも優雅に振る舞い余裕のある行動を取ることにしたのです。
目的が明確であれば行動や判断の基準も明確になります。基準が明確になれば、スケジュール管理はできた同然です。1年後にゴールに近づくための逆算をしてスケジュールを立てていくと数値目標は達成しやすいので、まずはしっかりとゴール設定をしておきましょう。
手帳に書くこと2:定量目標で数値化

2番目に手帳に書くことは、数値化された目標です。
定量目標とは営業部なら売上目標や粗利目標と言われている数値化された具体的な目標です。ここでは数値化されていることが重要です。自分へのノルマだと思ってしっかりと数値化をしておきましょう。
数値化は必ずお金である必要はありません。例えば、『年収500万になる』よりも、『(年収500万円になるために)週に1回120分の読書をし、1日1時間、顧客1社に学んだ営業戦術を実践していく』のような具体的な数値が入った目標を書いておくことが目標を達成するポイントです。
数値化は具体的になればなるほど達成しやすくなります。達成可能な目標を考えるコツは目的を明確にすることと目的達成に必要な数値を出すことの2つです。
手帳に書くこと3:行動計画はゴールからの逆算で決めること

3番目に手帳に書くことは、行動計画です。書いたら終わりではなく、行動計画は常に最新のものに更新していく事が重要です。
多くのビジネスパーソンが手帳に書くスケジュール。きれいに埋めたスケジュールは見ているだけで自己満足できるかもしれません。でも、スケジュールをただ埋めるだけでは成果を出すことはできません。成果を出すためのスケジュールを埋めていく必要があるのです。成果を出すためのスケジュールとは目的や目標を達成するための行動計画です。
手帳のスケジュール欄には、最初に行動計画を書いておきましょう。年間の行動計画をまず埋めてしまい、月間の行動計画を埋めていき、週の行動計画まで落とし込んでいきましょう。1日のスケジュールを埋めることを意識するのではなく、ゴールに達成するためのスケジュール管理を意識しましょう。
スケジュールは行動計画を書いておくことが重要です。行動計画に結果を書き足していくうちに、ゴールへの道筋(やるべきこと)が見えてきます。行動計画を作り始めるときは、目標の達成に影響度の高いもの、すでに決まっている(会議などの)予定を先に埋めてしまいましょう。
スケジュールはゴールからの逆算であることが重要
スケジュールはなんとなく埋めていくものではありません。必ず、ゴールに到達するために必要なことから埋めていきましょう。ゴールからの逆算をせずにスケジュールを立てていくと、行動がぶれます。行動がぶれればいい結果が出にくくなります。
仕事以外の例題でヒント掴んでみよう
難しく考えているあなたのためにすごく単純な例をあげてみましょう。あなたは半年後に30万円のテレビを買うことにしました。半年後に30万円のテレビを買うための手帳の書き方は次のようになります。
例題:半年後に30万円のテレビを買うための手帳の使い方
半年後にテレビを買うための最初の計画を立ててみます。
最初の計画
目的:半年後にテレビを買う
目標:30万円を用意する
行動計画:1か月に5万円ずつ貯金していく
目的を表紙をめくった見開き左側に大きく書きます。見開き右側に目標値を書きます。そして、スケジュール欄に行動計画を埋めていきます。例えば、給料日が毎月25日なら、26日に5万円を貯金口座に移すなど。
次に目標が達成できなさそうなので行動計画を修正してみます。
2回目の行動計画
- 1か月に5万円ずつ貯金していく→1か月に4万円ずつ貯金をしていく(24万円)
- (追加)昇給をした分を貯金する→1か月に5千円ずつ(3万円)
- (追加)アンケートサイトで3万円分貯める→アンケートを3万円分貯める(月に6千円)
5万円の貯金が難しそうなので計画を変更してみました。追加項目が新たな目標値です。目標を達成するために、スケジュールを見直す必要が出てきました。例えば、毎日21時にアンケートサイトでアンケートに答えるとスケジュールを追加するなど。
さらにアンケートサイトだけでは目標を達成できないとわかったので計画を変更します。
3回目の行動計画
アンケートサイト半年で貯められそうなのは2万円。計画に対し1万円が不足しそうなので、別の方法で1万円を用意することにした。半期に一度株主に払われる配当金に注目した。1万円の配当金をもらうには、半期の配当が1株あたり10円の株を1000株持つ必要がある。あるいは、半期の配当が1株あたり20円の株を500株(税金など細かい数値は計算をややこしくするので今回はあえていれていません)。では、半年間あるので取引方法は週に1回のチャート確認を行動計画に加えることにした。
目標達成のために行動計画を見直すことでスケジュールが埋まっていくことが理想
今の例題から学んでほしいことは、スケジュールはゴールに近づくための行動計画で埋めていくことです。間違っても、お客様に呼ばれている、空いている時間にゴールと関係のない予定を埋めていくのは避けたいところです。あなたが設定したゴールに近づくための行動計画であることが重要です。
例えば、同じ目標を立てた友人は別の方法でゴールを目指すかもしれません。30万円のお金を用意することなら短期で達成可能な目標なので、友人はキャピタルゲイン(売買差益)で30万円を獲得する道を選ぶなどです。そこであなたは慌てて行動計画を変更する必要はありません。ゴールに到達する道は1つではないので行動計画を変更する必要はないのです。あなたが描いたゴールへの道筋が配当金によるインカムゲイン(継続して受け取る利益)であれば、あなたはインカムゲインで達成するために優良株を探すことを行動計画に織り込んでいくことが重要です。
スケジュール管理をするのはなぜかを考えてみましょう。ゴールに到達するためにスケジュール管理をしています。ゴールに到達できなければ、自分の行動を管理している意味はありません。つまり、スケジュールは目標を達成するために立てるものということです。目的や目標が一緒でも、目標を達成するためのゴールへの道筋はいくつもあります。ゴールに到達できる道は1つではありません。ゴールに到達できる道はいくつもあり、遠回りをすることになってもゴールに近づいていれば、いつか必ずゴールすることができます。
ここで覚えておいてほしいことは、手帳に書く目的や目標がかわらなくても行動計画は常に更新されていくことです。
手帳に書くこと(まとめ)

手帳に書くことのまとめをしておきます。手帳に書く3つのことは、目的、目標、行動計画です。最初に数値化せずに大きな目的を描きます。目的を描いたら、ゴールに到達するために数値目標を作りましょう。
手帳は、あなたがスケジュールを書くときや商談をするときに開くものです。見開き1ページ目に目的と目標が書かれていれば行動がぶれることはなくなります。手帳に書く目的や目標は、1年を通じた年間目標にしておきましょう。
節目節目に、目的と目標を決めて手帳に書くことでゴールまでの距離を意識するようになります。ゴールまでの距離を意識できるようになれば、現状把握もできるようになりますので、目標達成できたも同然です。
手帳に書く目的(ゴール設定)が重要な理由
ゴールが見えなければ目を閉じて走るようなものです。やるべきことを見える化をする意識をもちましょう。行動計画を立て、行動に対しての結果を書き足していくことで、目的や目標を達成するための道筋が見えてきます。行動計画を立てたら終わりではなく継続更新していくことが重要なのです。手帳を書くことは無駄ではありません。あなたのやるべき指針を明確にするための手帳作りをしましょう。


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